当サイトの記事は、国税庁・警察庁・消費者庁・造幣局など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
遺品整理をしていたら、小箱の中から「K14」や「585」と刻まれたネックレスや指輪が出てきた。そんな時、『売っていいのかな』『どれが金なんだろう』と手が止まってしまいますよね。
結論から言うと、遺品の14金は「家族で残す物を決める、刻印で仕分ける、まとめて査定してもらう」という順番で進めると迷いません。この記事では、その仕分け方と、売る時に気をつけたいことをお話しします。
祖母の家を片付けていたら、14Kや18Kと書かれたネックレスがいくつも出てきました。家族で売ろうかと話しているんですが、何から始めればいいですか?
まずは家族で「残したい物」を選ぶところから始めましょう。売る物が決まったら、刻印で分けて重さを量っておくと、その後がぐっと楽になりますよ。
遺品の14金は、まず「残す物」を家族で決める
売るかどうかを決める前に、家族それぞれが残したい品を選んでおきましょう。一度売った品は戻ってこないので、急がなくて大丈夫です。
形見の品は、金額だけでは決められない気持ちがありますよね。
『母がよく着けていたあの指輪だけは手元に置きたい』という声は、家族の中でも人によって違うものです。先に話し合っておけば、後で「売らなければよかった」と思うことが減ります。
- 出てきたアクセサリーや小物を、全部テーブルに並べる
- 家族それぞれが残したい品を選ぶ
- 誰が受け継ぐか、誰の名前で売るかを家族で確かめる
- 残りの品を刻印ごとに分けて、重さを量っておく
- 売る品をまとめて、査定してもらう
相続に関わる品は、家族みんなで受け継ぐものになることもあります。誰か一人で売ってしまう前に、ひと声かけておくと安心です。
相続の手続きや税金は個別の事情で変わるので、迷ったら専門家に相談してみてください。
刻印で仕分ける|14金・18金・プラチナ・メッキ
小さい文字が読めなくて、どれが金なのか分かりません。
ルーペやスマホのカメラで拡大すると読みやすくなりますよ。ネックレスなら留め具の近く、指輪なら内側を見てみてください。
遺品のアクセサリーは、14金・18金・プラチナ・メッキが混ざっていることがよくあります。刻印を見て、ざっくり山を分けておきましょう。
| 刻印の例 | 何の金属か | 分ける山 |
|---|---|---|
| K14・14K・585・14KT | 14金(金が約58.5%) | 14金 |
| K14WG・K14PG | 色の違う14金 | 14金 |
| K18・18K・750 | 18金 | 18金 |
| Pt900・Pt850 など | プラチナ | プラチナ |
| Pt585 | プラチナ(14金ではない) | プラチナ |
| K14GP・1/20 14K GF | 金メッキ・金張り | メッキ・金張り |
| 刻印なし | 分からない | まとめて店で見てもらう |
例えば、おたからやの公式FAQでは、585は「金の純度が58.5%であることを示す国際的な品位表記」で、K14と同じ純度だと説明しています。
色の違うK14WGやK14PGも、金の割合は同じ14金です。造幣局も、金の品位が同じなら色が違っても同じホールマーク表示になると書いています。

- 刻印の頭にPtが付いていないか(Pt585はプラチナ)
- 刻印の後ろにGPやGFが続いていないか
- 留め具だけ別の刻印になっていないか
- 刻印が読めない品は無理に磨かず、別の袋に入れる
- 品物ごとに重さをメモしておく
18金・14金・プラチナを一緒に売る時の分け方は18金・14金・プラチナをまとめて売るで詳しく話しています。
刻印が無い・読めない品は?
古いアクセサリーは、刻印がすり減っていたり、最初から入っていなかったりします。
日本ジュエリー協会は、アンティークジュエリーや歴史的なジュエリーには品位の刻印が無いものがあると説明しています。刻印が見当たらない14金も、店の機械で金の割合を測って査定してもらえます(おたからや)。
海外製・アンティークの14金はどう見る?
遺品の中には、海外旅行のお土産や、海外で買ったアクセサリーが混ざっていることもありますよね。
海外製のジュエリーは「585」や「14K」のように刻印されていることが多いです。おたからやは、欧米のジュエリーでは585の刻印が広く使われていて、査定時もK14として扱うと書いています。
日本ジュエリー協会は、原則はKを数字の前に置き、海外では18Kのように後ろに置くこともあると説明しています。大黒屋は、Kが後ろに来る刻印の品を、1つ下の品位で買い取る場合があると書いています。後ろにKが付く品は、店の分析で確かめてもらいましょう。
祖母から譲られたカメオのペンダントの金枠に585と入っていた、という相談もよく見かけます。こうした品も、まず金枠が14金かどうかを店で見てもらうのが近道です。
海外の刻印の見方は「ITALY 585」など海外の585刻印でくわしく話しています。
時計・万年筆・ネクタイピンなど小物の14金
遺品整理では、アクセサリー以外の小物にも14金が使われていることがあります。
コメ兵の14金相場ページには、14金は万年筆のペン先、メガネのフレーム、ネクタイピンなどの実用品にもよく使われていると書かれています。
| 小物 | 14金が使われていることが多い所 | 持っていく時のポイント |
|---|---|---|
| ネクタイピン・カフス | 本体(K14・K14WGなど) | 石が付いていても外さず持っていく |
| 万年筆 | ペン先(14K・585) | ペン先だけ外さず、本体ごと持っていく |
| メガネ | フレーム(K14・K14WGなど) | レンズは付けたままでよい店が多い |
| 腕時計 | ケースや部品の一部 | 時計を扱う店かどうかを先に聞く |
おたからやの万年筆コラムには「14Kや18Kの金製ペン先を持つ万年筆は、インクが固着して書けない状態でも買取対象です」とあります。長くしまわれていた万年筆も、そのまま持っていって大丈夫です。
時計は店によって扱いが違います。田中貴金属のRE:TANAKAは時計を原則として買い取れない品に入れていて、付属品を除いた貴金属部分で品位が特定できれば買い取れる場合がある、としています。

14金の時計は14金の時計の買取、万年筆は万年筆の14金ペン先の買取価格で詳しく話しています。
遺品の14金でよくある相談
知恵袋などで見かける相談から、よくあるものをお答えします。
「遺品整理でK14WGのネクタイピンが出てきた。ダイヤが1つ付いている」
K14WGは、ホワイトゴールドの14金です。金の割合はK14と同じなので、金の重さで値段がつきます。
ダイヤが付いている場合は、まず地金の純度と重さを確かめ、石は店が評価できる範囲で加味されます(おたからや)。石を自分で外すと傷や紛失の心配があるので、付けたまま持っていきましょう。
「祖母の家から14Kや18Kのネックレスが出てきた。その日の相場で売りたい」
金の価格は毎日変わります。目安を知りたい時は、売る日に公表されている金の価格を見てみてください。
例えば、田中貴金属が2026年10月20日17時に公表した金の店頭買取価格は22,773円/g(税込)でした。これは純金の地金の価格で、14金の買取価格そのものではありません。
0.585をかけると14金1gあたり約13,322円で、例えば5gなら66,611円が金の量だけで見た目安です(記事執筆日時点の参考値)。実際の店の単価はこれと違うので、当日の値を2〜3社見てから決めると安心です。
「父の遺品の古い時計に14金の刻印がある。縁や針は金色だけど裏蓋は違う」
時計は、部品によって素材が違うことがあります。14金の刻印がどの部品に入っているかを見ておくと、店で話しやすくなります。
店頭では「14金の刻印がある部分を見てもらえますか」と聞いてみてください。時計を扱う店かどうかも、先に確かめておきましょう。
時計も14金なら、時計ごと買取店に持っていっていいんでしょうか?
大丈夫ですよ。分解はせず、そのまま見てもらいましょう。扱っていない店もあるので、電話や公式サイトで先に聞いておくと安心です。
遺品の14金を売る時の注意
売る時は、自分で選んだ店で査定してもらいましょう。突然訪ねてきた業者には品物を見せないことが大切です。
遺品整理の時期は、何かと慌ただしいですよね。そんな時に「不用品を引き取ります」と電話が来ることもあるんです。
国民生活センターには「身に着けていた母の形見の指輪を業者から強引に要求され怖い思いをした」という相談も寄せられています。売るつもりのない品は、見せないでおきましょう。
- 頼んでいない業者を家に入れない
- 売らない品は最初から出さない
- できれば一人で対応しない
- 書面を受け取ってから8日間はクーリング・オフができ、品物の引き渡しも断れる
- 困った時は消費者ホットライン「188」に相談する
『形見だから、少しでもきちんと見てほしい』と思う方も多いはずです。店頭なら、目の前で刻印と重さを見てもらえます。
実際に査定してもらうと、刻印だけでは分からなかった品物の中身もはっきりします。売るかどうかは、金額を聞いてから家族で決めても遅くありません。
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14金の査定額を確かめる
K14・14K・585の刻印がある品は、切れたチェーンや片方だけのピアス、刻印が読めない物でも、1点から金として査定を受けられます。ハワイアンジュエリーや金縁メガネ、万年筆のペン先も相談でき、店頭のほか出張査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
税金のことも気になる時は
国税庁は、貴金属などで1個または1組の価額が30万円を超えるものの売却は、生活用動産の非課税から外れると説明しています。
遺品の14金を売る時の税金の考え方は、14金を売ったら税金はかかる?にまとめています。14金を売る全体の流れは14金の買取ガイドも読んでみてください。
よくある質問
遺品の14金は、壊れていても売れますか?
売れます。おたからやは、切れたネックレスや片方だけのピアスなども純度と重さで評価すると案内しています。切れ端も一緒に持っていきましょう。
刻印が読めない遺品のアクセサリーも見てもらえますか?
見てもらえます。刻印が見当たらない品も、店の機械で金の割合を測って査定できます。読めないからと捨てずに、別の袋にまとめておきましょう。
遺品の14金は磨いてから売った方がいいですか?
磨かなくて大丈夫です。研磨剤や薬品は表面を傷つけることがあるので、気になる時はやわらかい布で軽く拭く程度にしておきましょう。
遺品を売る時、誰が店に行けばいいですか?
店では売る人の本人確認書類が必要です。誰が受け継いで、誰の名前で売るかを家族で決めてから行くと安心です。
まとめ
- 遺品の14金は、まず家族で「残す物」を決めてから仕分ける
- K14・14K・585・14KT・K14WGは14金。Pt585はプラチナ、GP・GFはメッキ・金張り
- 海外製の14Kや刻印の無い品は、店の分析で確かめてもらう
- ネクタイピン・万年筆・メガネ・時計にも14金が使われていることがある
- 突然訪ねてきた業者には見せず、自分で選んだ店で査定してもらう
形見の品を手放すのは、気持ちの整理もいることですよね。全部を一度に決めなくても大丈夫です。
残したい物を先に選んで、売る物だけを落ち着いて見てもらう。その順番で進めれば、後悔の少ない遺品整理になりますよ。







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